ミネラル
銅が多い食品とその働き
銅は鉄を使える形にするミネラルです。不足すると鉄を十分に摂っていても貧血になります。亜鉛のサプリメントを多く使うと銅が下がるのはよく知られた相互作用です。

多く含む食材
掲載している食材の中で多い順です。食材ごとに表示の基準が少し異なるため、正確な順位ではなくおおよその比較として見てください。
体での働き
細胞でエネルギーをつくる最終段階の酵素であるシトクロムc酸化酵素に入っています。セルロプラスミンの構成成分として鉄を血液へ送り出すのに必要で、リシルオキシダーゼとしてコラーゲンとエラスチンを架橋し、結合組織と血管の強さをつくります。銅・亜鉛スーパーオキシドジスムターゼの一部として抗酸化にも関わり、神経伝達物質の合成と免疫細胞の機能にも関与します。
1日の推奨量
米国基準の成人推奨量は1日900µgで、耐容上限量は10mgです。レバー、牡蠣や貝類、ナッツと種子、カカオ、全粒穀物に多い。通常の食事で欠乏はまれですが、亜鉛サプリメントを長期に多く使う場合や胃の手術後、吸収障害があるときには起こりえます。欠乏は貧血と好中球の減少、骨の異常として現れます。
吸収に影響するもの
摂取量が少ないときは吸収率が上がり、多いときは下がる調節があります。もっとも重要な相互作用は亜鉛です。亜鉛を多く摂ると腸の細胞がメタロチオネインをつくり、このタンパク質が銅をより強く捕まえてそのまま排出させます。1日50mg程度の亜鉛サプリメントを長く使うと銅欠乏が報告されます。ビタミンCを非常に多く使う場合にも吸収が落ちることがあります。
注意したいこと
食品からの銅の過剰は問題になりません。サプリメントでは耐容上限量の10mgを超えると腹痛や吐き気、肝障害が報告されます。ウィルソン病は銅を排出できず肝と脳に蓄積する遺伝性の病気で、逆にメンケス病は吸収できない病気です。どちらの場合も摂取を自分で調節せず診療を受けてください。
出典
栄養の数値と健康に関する記述が依拠しているデータベースと保健機関です。











