
えごま油と海苔のおにぎり
火をまったく使わないレシピです。えごま油を加熱せずに使うもっとも簡単な方法で、冷ましたご飯を使うのにも理由があります。
2 人分10 分

材料
- 玄米ごはん(冷ましたもの)320g
- 焼き海苔4枚
- えごま油大さじ1と1/2
- いりごま大さじ1
- 塩小さじ1/3
- しょうゆ小さじ1
作り方
玄米ごはんを炊いて粗熱を取ります。 熱いご飯にえごま油を入れると香りが飛びます。
焼き海苔4枚を手で細かくちぎります。 はさみより手がよい——大きさが不揃いなほうが食感が立ちます。
ボウルにご飯とえごま油大さじ1と1/2、しょうゆ小さじ1、塩を入れ、しゃもじで切るように混ぜます。練ると米粒がつぶれます。
ちぎった海苔といりごまを指でひねりながら入れ、軽く混ぜます。
手を水でぬらし、一口大に握ります。 強く握らないでください。
調理のコツ
このレシピの要点は、火を使わないことです。
えごま油は加熱してはいけません。 えごま油のαリノレン酸は二重結合が三つあり、よく使う食用油のなかでもっとも酸化しやすく、発煙点も低い。チャーハンに使えば香りもALAも一緒に失われます。
おにぎりはえごま油を使うもっとも正直な方法です。 どこにも火がありません。
ご飯を冷ます理由は二つです。
第一に、香りです。 えごま油の香りは揮発性です。炊きたての熱いご飯に注げば湯気と一緒に飛びます。粗熱を取ってからがもっともよく残ります。
第二に、レジスタントスターチです。 炊いたご飯を冷ますと一部のでんぷんがレジスタントスターチに変わります。小腸で消化されず大腸まで下り、食物繊維のように振る舞います。このサイトの炭水化物の項目に書いた現象です。冷ましたご飯で作るおにぎりは、この点で炊きたてより上です。
玄米を使う理由。 白米より食物繊維、マグネシウム、ビタミンB1、セレンが多い。ただし米はほかの穀物より無機ヒ素を多く取り込み、ヒ素は糠に集まるので玄米に多い。 洗ってたっぷりの湯でゆで、湯を捨てれば減ります。一つの穀物だけを繰り返さないほうが安全です。
混ぜるとき練らないでください。 しゃもじを立てて切るように混ぜます。練ると米粒がつぶれて餅のようになります。握るときも強く握らないでください——形がまとまれば十分です。
海苔を手でちぎる理由。 はさみで切ると大きさが揃って食感が単調になります。手でちぎれば大小が混ざって噛む楽しさが出ます。
いりごまをひねって入れる理由。 皮が割れてこそ香りが出ます。丸のままではかなりの部分が消化されずに出ていきます。
1人分の数字です。
| 1人分 | |
|---|---|
| 玄米ごはん160g | 197kcal、食物繊維2.6g、マグネシウム62mg |
| 焼き海苔2枚 | 約10kcal |
| えごま油大さじ3/4 | 約93kcal |
| いりごま大さじ1/2 | 約26kcal |
| 合計 | 約326kcal |
ナトリウムに注意してください。 味付け海苔を使うと塩と油がすでに入っています。焼き海苔(味付けなし)を使って塩を自分で入れるほうが調節しやすい。
えごま油の保存を必ず守ってください。 小さい瓶で買い、開封したら冷蔵し、1〜2か月以内に使う。古びたにおいやペンキのようなにおいがしたら捨ててください。 酸敗したえごま油で作ったおにぎりは、ALAを食べる料理ではなく酸化した脂質を食べる料理になります。
お弁当にするとき。 えごま油は常温でも酸化が進みます。作った日のうちに食べてください。 夏は保冷剤と一緒に。


