腸の健康:菌が変わることと、体が変わることは別です
イヌリンとサイリウムはヒト試験で働きました。ただし善玉菌が増えたという結果と、症状が良くなったという結果は同じ主張ではありません。
このページは診断や治療のためのものではありません。食べ物が薬の代わりになることはありません。治療を受けている方は、食事を大きく変える前に主治医に相談してください。
どんな状態か
腸には数十兆の微生物がすんでいます。人が消化できない食物繊維を食べて短鎖脂肪酸などの物質を作り、その物質が大腸の細胞のエネルギーになり、体の他の場所へも信号を送ります。プレバイオティクスはその菌の餌になる繊維、プロバイオティクスは生きた菌そのものです。排便の回数とかたさは腸が送る最も目に見える信号ですが、正常の幅は人によってかなり違います。
根拠はどこまで来ているか
この主題には途中で止まる研究が目立って多くあります。菌が変わったところまではよく見えるのに、それで体がどう変わったのかがしばしば抜けています。
キクイモがその典型です。ビフィズス菌が1.2 log10 増えました。ところがその変化を伝える物質である短鎖脂肪酸は変わらず、おならは有意に増えました。 菌の数だけを切り取って書けば、まったく別の話になります。
排便の側は比較的固いです。 サイリウムは慢性便秘のメタ分析で確認され、キウイは排便の回数と快適さをともに改善しました。ごぼうのイヌリンは善玉菌を増やす方向で根拠が強いです。
プルーンの結果は読み方が大事です。 サイリウムと差がなかった。これはプルーンが効かなかったという意味ではなく、すでに確認されているものと互角だったという意味です。
チコリの根には但し書きが二つ付きます。 排便が週に1回増えましたが研究者が製造業者に所属しており、腸内細菌・体重・血糖に関する残りの主張は確認されず、ガスと膨満が実際の副作用として報告されています。
そしてリスクの側も同じ表に入れます。 赤身肉は一日100gごとに大腸がんが14%増え、家禽は50gあたりハザード比0.89でした。ただし罹患率であって死亡率ではありません。腸の健康を扱いながら足すものだけを並べ、減らすものを書かなければ、半分しか語っていないことになります。
確認された根拠
食材アーティクルの効能項目をそのまま引いたものです。等級の高い順で、効果がなかった結果や逆方向だった結果も併せて載せます。
食べ物でできることとできないこと
食物繊維を増やすときに守るべきことがあります。
- ゆっくり増やし、水と一緒に取ってください。 急に増やすとガスと膨満がほぼ必ず来ます。サイリウムは水分が足りないとのどや食道で詰まることがあり、特にそうです。
- 過敏性腸症候群がある方には、この一覧のプレバイオティクス繊維(イヌリン、フラクトオリゴ糖)が症状を悪化させることがあります。 たまねぎ、チコリの根、キクイモ、ごぼうがそれにあたり、低FODMAP食と正面からぶつかる食材です。
- 排便の習慣が急に変わった、血が混じる、理由なく体重が減るといった場合は、食事で調整する前に受診してください。 これらは食事の問題を示すものではありません。
- プロバイオティクス製品は菌株ごとに結果が違います。一つの言葉でまとめて読むことはできません。
このページは診断や治療のためのものではありません。
あわせて読む栄養素
出典
栄養の数値と健康に関する記述が依拠しているデータベースと保健機関です。
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