
さつまいも vs 山芋:根菜二つ、役割が違う
さつまいもはβカロテン、山芋はぬめりと消化酵素が持ち味です。調理法への要求も正反対です。


さつまいも — 優れている項目
- 食物繊維
山芋・長芋 — 優れている項目
- たんぱく質
- ビタミンC
- カリウム
栄養成分の比較
可食部100gあたりです。両方に数値がある項目だけを表示し、エネルギーや糖質のように多ければよいわけではない項目には優劣を付けません。
| 栄養成分 | さつまいも | 山芋・長芋 |
|---|---|---|
| エネルギー | 86 kcal | 65 kcal |
| たんぱく質 | 1.6 g | 2.2 g |
| 炭水化物 | 20.1 g | 13.9 g |
| 食物繊維 | 3.0 g | 1.0 g |
| ビタミンC | 2.4 mg | 6 mg |
| カリウム | 337 mg | 430 mg |
まとめ
さつまいもの強みはβカロテンです。100gに8,500µgを超えて含まれ、中くらい1本で1日のビタミンA必要量を満たせます。山芋にはこの成分がほとんどありません。食物繊維も3.0g対1.0gでさつまいもが上です。
山芋の持ち味は成分表に表れにくいところにあります。すりおろしたときに出るぬめりと、アミラーゼのような消化酵素で、どちらも数値として表記されません。胃が弱ったときに山芋を求める習慣はここから来ています。ただしヒトでの臨床的根拠はまだ限られます。
実用上重要なのは、調理法への要求が正反対だという点です。さつまいもは加熱が必要で、焼くかゆでるかで血糖指数が50台から90超まで変わります。山芋は逆に、生ですりおろしてこそ酵素が生きます。加熱すればぬめりだけが残ります。
βカロテンと満腹感ならさつまいも、胃が不快なときは生の山芋です。どちらもカリウムが多いので、腎疾患で制限中なら量を確認してください。