
ピーナッツ vs アーモンド:ビタミンEは五倍差、死亡率研究はピーナッツ側です
熱量と脂質はほぼ同じです。アーモンドのビタミンEが25.6mg対4.9mgで五倍、そして20万人のコホートで持ちこたえたのは最も安いピーナッツでした。


ピーナッツ — 優れている項目
- たんぱく質
アーモンド — 優れている項目
- 食物繊維
- ビタミンE
- マグネシウム
栄養成分の比較
可食部100gあたりです。両方に数値がある項目だけを表示し、エネルギーや糖質のように多ければよいわけではない項目には優劣を付けません。
| 栄養成分 | ピーナッツ | アーモンド |
|---|---|---|
| エネルギー | 587 kcal | 579 kcal |
| たんぱく質 | 24.4 g | 21.2 g |
| 脂質 | 49.7 g | 49.9 g |
| 炭水化物 | 21.3 g | 21.6 g |
| 食物繊維 | 8.4 g | 12.5 g |
| ビタミンE | 4.9 mg | 25.6 mg |
| マグネシウム | 178 mg | 270 mg |
まとめ
まず分類から。ピーナッツはナッツではなくマメ科植物の種子で、 地中で実ります。ところが栄養の構成が木の実とほとんど重なるため、料理でも研究でも同じ場所に置かれます。
表の上の行はほぼ同じです。 熱量587kcal対579kcal、脂質49.7g対49.9g、たんぱく質24.4g対21.2g。ひとつかみの重さが同じなら体感の差はありません。
分かれるのは微量栄養素です。ビタミンEが4.9mg対25.6mgで五倍以上開きます。 アーモンドはこのサイトのビタミンE一位で、ひとつかみ30gで成人の一日推奨量の半分を超えます。カルシウム269mgもピーナッツの表にはない行です。 食物繊維も12.5g対8.4gでアーモンドが上回ります。
ピーナッツが上回る行もはっきりあります。 ビタミンB3の14.4mgと葉酸97µgはアーモンドの表になく、カリウム634mgもピーナッツ側です。
ただし最も面白いのは表の外にあります。 ナッツと死亡率の研究はほとんどが白人・高所得層で行われてきましたが、2015年の研究はアメリカの低所得層と上海の住民20万人を別に見ました。結果は同じで、上海のコホートが食べていたのは事実上ピーナッツだけでした。 著者らは結論に「ピーナッツは安価なので、費用対効果の高い心血管の健康手段になりうる」と書いています。栄養の論文で価格を根拠に挙げることはまれです。
注意は両者で違います。 ピーナッツは湿った状態で保存するとアフラトキシンを作るかびが生えることがあり、しけったものや苦いものは捨てる必要があります。アレルギーが強く出る代表的な食品でもあります。アーモンドは脂質が多く、長く置くと油が酸化します。
まとめると、 ビタミンEとカルシウムを見るならアーモンド、価格と積み上がった疫学の根拠を見るならピーナッツです。