ホーム
IngredientHealth Benefits

ほうれん草

ほうれん草の効果:鉄より葉酸とルテインを見るべき

「ほうれん草=鉄」は半分だけ正解です。本当に価値があるのは葉酸、ビタミンK、そして目に蓄積するルテインです。

公開 2026年5月12日2分で読めます

ほうれん草の鉄は 非ヘム鉄 で吸収率は2〜20%と低く、ほうれん草自身のシュウ酸がその一部を捕まえてしまいます。アニメの印象とは違い、鉄の供給源としては平凡です。

ただ他の項目は際立っています。100gでビタミンKは1日必要量の4倍、葉酸は半分を満たします。ルテイン含有量は身近な野菜の中でも上位です。

主な効果

  1. 葉酸が細胞分裂と胎児の発達に関わる

    100gに194µg、成人必要量のおよそ半分です。葉酸はDNA合成と赤血球の生成に必要で、妊娠初期の神経管閉鎖障害の予防に直結します。

  2. ルテインとゼアキサンチンが網膜に蓄積する

    この2つのカロテノイドは黄斑に選択的に沈着し、青色光をろ過します。摂取量が多い人で加齢黄斑変性の割合が低かったという観察研究が数多くあります。

  3. 硝酸塩が血圧と運動効率を改善する

    ほうれん草の天然硝酸塩は体内で一酸化窒素に変わり血管を広げます。血圧がわずかに下がり、持久運動での酸素効率が改善したという研究があります。

  4. マグネシウムが筋肉と神経の働きを助ける

    100gに79mgと野菜の中では高めです。マグネシウムは300を超える酵素反応の補因子です。

上手な食べ方

  • さっとゆでてゆで汁は捨てる。 シュウ酸の多くが湯に溶け出し、カルシウムや鉄の吸収妨害が減ります。
  • 油と一緒に。 ルテインとβカロテンは脂溶性なので、ごま油やオリーブオイルを回しかけると吸収が上がります。
  • ビタミンCと合わせると鉄の吸収が上がります。 レモン汁やパプリカを添えて。
  • 生で食べるならベビーリーフ がシュウ酸が少なく食感も柔らかです。
  • 長く煮ると葉酸とビタミンCが大きく減ります。汁物には最後に入れてください。

注意したいこと

  • シュウ酸 が多いため、シュウ酸カルシウム結石の既往がある方は量を調整し、必ずゆでてから食べてください。
  • ワルファリン 服用中はビタミンKの摂取量を一定に保つ必要があります。ほうれん草は特に多く含みます。
  • 腎疾患でカリウム制限 中の方は摂取量をご確認ください。
  • 乳児に大量に与えることは硝酸塩のため推奨されません。

栄養成分

可食部100gあたりのおおよその値です。

エネルギー
23 kcal
炭水化物
3.6 g
食物繊維
2.2 g
たんぱく質
2.9 g
ビタミンK
483 µg
葉酸
194 µg
βカロテン
5,626 µg
2.7 mg
マグネシウム
79 mg
カリウム
558 mg

主な栄養素

  • ビタミンK
  • 葉酸
  • ルテイン
  • マグネシウム

あわせて読みたい食材

野菜

ビーツ

ビーツの硝酸塩は体内で一酸化窒素に変わり血管を広げます。運動生理学の研究に繰り返し登場する理由です。

野菜

キャベツ

キャベツ汁が胃の民間療法になったのには理由があります。ただし根拠は評判ほど強くありません。

野菜

たまねぎ

たまねぎの抗酸化成分ケルセチンは外側の層に集中しています。習慣でもう2枚むくと、その分を捨てることになります。