ビーツは野菜の中でも 硝酸塩 の含有量が最上位クラスです。硝酸塩そのものは不活性ですが、舌の細菌が亜硝酸塩に変え、胃で 一酸化窒素 になります。
一酸化窒素は血管の平滑筋をゆるめて血管を広げる信号物質です。ビーツジュースが血圧やパフォーマンスの研究に繰り返し現れるのは、この仕組みによります。
主な効果
血圧を下げる
ビーツジュースのランダム化試験をまとめると、収縮期血圧が平均4〜5mmHg低下しました。飲んで2〜3時間後に効果が最大となり、継続摂取で維持されます。
持久運動での酸素効率を高める
同じ強度の運動で酸素消費量が減ったという研究が多数あります。効果は未訓練者や中程度の人ではっきりし、エリート選手では小さくなります。
ベタインが肝臓とホモシステイン代謝に関わる
ビーツはベタインの良い供給源です。ベタインはホモシステインをメチオニンへ戻す反応に使われ、肝臓の脂肪蓄積との関連でも研究されてきました。
葉酸が豊富
100gに109µgと野菜の中では上位です。細胞分裂が活発な時期には特に意味があります。
上手な食べ方
- ジュースか生が最も効果的です。 硝酸塩は水溶性で、ゆでると湯に流れ出ます。
- 皮ごとローストすると 硝酸塩の損失が少なく甘みも増します。
- 運動の2〜3時間前にとる のが研究で使われた方法です。
- 殺菌系のマウスウォッシュを使うと効果が消えます。 硝酸塩を変換する舌の細菌が死ぬためです。
- 葉(ビーツグリーン)も食べられます。ほうれん草のようにゆでて使いましょう。
注意したいこと
- 摂取後に尿や便が赤くなる ビーツ尿 はよくあることです。無害ですが初めてだと驚きます。
- シュウ酸 が多く、シュウ酸カルシウム結石の既往がある方は量を制限してください。
- 糖を含むため、ジュースでは血糖が速く上がることがあります。
- すでに降圧薬を服用中の方は、低血圧が出ないか確認してください。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 43 kcal
- 炭水化物
- 9.6 g
- 食物繊維
- 2.8 g
- 糖質
- 6.8 g
- たんぱく質
- 1.6 g
- 葉酸
- 109 µg
- カリウム
- 325 mg
- マンガン
- 0.33 mg
主な栄養素
- ベタイン
- 葉酸
- カリウム
- 食物繊維
- マンガン