ホーム
IngredientHealth Benefits

ビーツ

ビーツの効果:持久力研究に最も多く登場する野菜

ビーツの硝酸塩は体内で一酸化窒素に変わり血管を広げます。運動生理学の研究に繰り返し登場する理由です。

公開 2026年6月16日2分で読めます

ビーツは野菜の中でも 硝酸塩 の含有量が最上位クラスです。硝酸塩そのものは不活性ですが、舌の細菌が亜硝酸塩に変え、胃で 一酸化窒素 になります。

一酸化窒素は血管の平滑筋をゆるめて血管を広げる信号物質です。ビーツジュースが血圧やパフォーマンスの研究に繰り返し現れるのは、この仕組みによります。

主な効果

  1. 血圧を下げる

    ビーツジュースのランダム化試験をまとめると、収縮期血圧が平均4〜5mmHg低下しました。飲んで2〜3時間後に効果が最大となり、継続摂取で維持されます。

  2. 持久運動での酸素効率を高める

    同じ強度の運動で酸素消費量が減ったという研究が多数あります。効果は未訓練者や中程度の人ではっきりし、エリート選手では小さくなります。

  3. ベタインが肝臓とホモシステイン代謝に関わる

    ビーツはベタインの良い供給源です。ベタインはホモシステインをメチオニンへ戻す反応に使われ、肝臓の脂肪蓄積との関連でも研究されてきました。

  4. 葉酸が豊富

    100gに109µgと野菜の中では上位です。細胞分裂が活発な時期には特に意味があります。

上手な食べ方

  • ジュースか生が最も効果的です。 硝酸塩は水溶性で、ゆでると湯に流れ出ます。
  • 皮ごとローストすると 硝酸塩の損失が少なく甘みも増します。
  • 運動の2〜3時間前にとる のが研究で使われた方法です。
  • 殺菌系のマウスウォッシュを使うと効果が消えます。 硝酸塩を変換する舌の細菌が死ぬためです。
  • 葉(ビーツグリーン)も食べられます。ほうれん草のようにゆでて使いましょう。

注意したいこと

  • 摂取後に尿や便が赤くなる ビーツ尿 はよくあることです。無害ですが初めてだと驚きます。
  • シュウ酸 が多く、シュウ酸カルシウム結石の既往がある方は量を制限してください。
  • 糖を含むため、ジュースでは血糖が速く上がることがあります。
  • すでに降圧薬を服用中の方は、低血圧が出ないか確認してください。

栄養成分

可食部100gあたりのおおよその値です。

エネルギー
43 kcal
炭水化物
9.6 g
食物繊維
2.8 g
糖質
6.8 g
たんぱく質
1.6 g
葉酸
109 µg
カリウム
325 mg
マンガン
0.33 mg

主な栄養素

  • ベタイン
  • 葉酸
  • カリウム
  • 食物繊維
  • マンガン

あわせて読みたい食材

野菜

キャベツ

キャベツ汁が胃の民間療法になったのには理由があります。ただし根拠は評判ほど強くありません。

野菜

たまねぎ

たまねぎの抗酸化成分ケルセチンは外側の層に集中しています。習慣でもう2枚むくと、その分を捨てることになります。

野菜

にんじん

にんじんのβカロテンは硬い細胞壁に閉じ込められています。加熱して油を足すと吸収率が大きく上がります。