キャベツはアブラナ科の中で最も安く、身近な野菜です。ブロッコリーと同じ科なので グルコシノレート を共有し、そこからスルフォラファンが生まれます。
「胃に良い野菜」として知られています。その評判は1950年代に消化性潰瘍の人にキャベツ汁を飲ませた研究に遡りますが、当時の研究設計は今の基準では通用しません。それでも根も葉もない話ではありません。
主な効果
ビタミンUと粘膜保護の仮説
キャベツのS-メチルメチオニン(通称ビタミンU)は胃粘膜の修復を助けると長く提唱されてきました。現代的なランダム化試験は乏しく、「もっともらしい伝統的用法」と表現するのが妥当です。
カロリーのわりにビタミンCが非常に多い
100gに37mg、しかも25kcal。生ならほぼそのまま残り、ゆでると多くが湯に溶け出します。
グルコシノレートとスルフォラファン
ブロッコリーと同じ経路で解毒酵素を活性化します。濃度は低いものの、はるかに多い量を頻繁に食べるので、実際の摂取量は無視できません。
発酵させると乳酸菌が加わる
キムチやザワークラウトは、キャベツ本来の栄養に生きた乳酸菌と発酵代謝物を重ねます。ビタミンCは発酵を経てもかなり残ります。
上手な食べ方
- 生のせん切りやサラダならビタミンCの損失がありません。
- 蒸す・炒めるはゆでるより有利。 水溶性の成分が鍋に流れ出ません。
- 紫キャベツはアントシアニン が加わり、色の分だけ栄養的にも意味があります。
- 芯は捨てないで。 葉より甘く、ビタミンCも多く含みます。
- 長くゆでると硫黄臭の化合物が生じます。加熱は短めに。
注意したいこと
- 甲状腺機能低下症 では大量の生食がヨウ素の取り込みを妨げることがあります。加熱でおおむね解消します。
- ワルファリン 服用中はビタミンKの摂取量を一定に保ってください。
- ラフィノースなどで ガスや腹部の張り が起きやすく、過敏性腸症候群では量の調整を。
- ザワークラウトとキムチは 塩分が高め です。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 25 kcal
- 炭水化物
- 5.8 g
- 食物繊維
- 2.5 g
- たんぱく質
- 1.3 g
- ビタミンC
- 37 mg
- ビタミンK
- 76 µg
- 葉酸
- 43 µg
- カリウム
- 170 mg
主な栄養素
- ビタミンC
- ビタミンK
- 食物繊維
- 葉酸
- スルフォラファン