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キャベツ

キャベツの効果:胃の民間療法の根拠を確かめる

キャベツ汁が胃の民間療法になったのには理由があります。ただし根拠は評判ほど強くありません。

公開 2026年6月9日2分で読めます

キャベツはアブラナ科の中で最も安く、身近な野菜です。ブロッコリーと同じ科なので グルコシノレート を共有し、そこからスルフォラファンが生まれます。

「胃に良い野菜」として知られています。その評判は1950年代に消化性潰瘍の人にキャベツ汁を飲ませた研究に遡りますが、当時の研究設計は今の基準では通用しません。それでも根も葉もない話ではありません。

主な効果

  1. ビタミンUと粘膜保護の仮説

    キャベツのS-メチルメチオニン(通称ビタミンU)は胃粘膜の修復を助けると長く提唱されてきました。現代的なランダム化試験は乏しく、「もっともらしい伝統的用法」と表現するのが妥当です。

  2. カロリーのわりにビタミンCが非常に多い

    100gに37mg、しかも25kcal。生ならほぼそのまま残り、ゆでると多くが湯に溶け出します。

  3. グルコシノレートとスルフォラファン

    ブロッコリーと同じ経路で解毒酵素を活性化します。濃度は低いものの、はるかに多い量を頻繁に食べるので、実際の摂取量は無視できません。

  4. 発酵させると乳酸菌が加わる

    キムチやザワークラウトは、キャベツ本来の栄養に生きた乳酸菌と発酵代謝物を重ねます。ビタミンCは発酵を経てもかなり残ります。

上手な食べ方

  • 生のせん切りやサラダならビタミンCの損失がありません。
  • 蒸す・炒めるはゆでるより有利。 水溶性の成分が鍋に流れ出ません。
  • 紫キャベツはアントシアニン が加わり、色の分だけ栄養的にも意味があります。
  • 芯は捨てないで。 葉より甘く、ビタミンCも多く含みます。
  • 長くゆでると硫黄臭の化合物が生じます。加熱は短めに。

注意したいこと

  • 甲状腺機能低下症 では大量の生食がヨウ素の取り込みを妨げることがあります。加熱でおおむね解消します。
  • ワルファリン 服用中はビタミンKの摂取量を一定に保ってください。
  • ラフィノースなどで ガスや腹部の張り が起きやすく、過敏性腸症候群では量の調整を。
  • ザワークラウトとキムチは 塩分が高め です。

栄養成分

可食部100gあたりのおおよその値です。

エネルギー
25 kcal
炭水化物
5.8 g
食物繊維
2.5 g
たんぱく質
1.3 g
ビタミンC
37 mg
ビタミンK
76 µg
葉酸
43 µg
カリウム
170 mg

主な栄養素

  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • 食物繊維
  • 葉酸
  • スルフォラファン

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