高麗人参を蒸して乾燥させたものが紅参です。この工程で ジンセノサイド の組成が変わり、生の根にはほとんどないRg3やRk1といった成分が生まれます。
紅参は韓国で最も売れている機能性食品ですが、広告が語る範囲と臨床的根拠が支える範囲はかなり違います。以下はヒト研究で比較的繰り返された部分に限って整理したものです。
主な効果
疲労感を軽くする
慢性的な疲労を訴える成人を対象とした複数のランダム化試験で、紅参摂取群の疲労スケール得点がプラセボ群より改善しました。効果は大きくありませんが方向は一貫しています。
免疫の指標を動かす
NK細胞活性や一部のサイトカイン指標の変化が報告され、風邪の頻度と期間が減ったという研究もあります。ただし規模が小さく確定的とは言えません。
血糖の指標をわずかに改善する
2型糖尿病や耐糖能異常のある成人で、空腹時血糖やインスリン抵抗性指標がわずかに改善したというメタ分析があります。薬の代わりになる水準ではありません。
勃起機能に関する研究がある
勃起障害を対象としたランダム化試験をまとめるとプラセボより改善が見られました。ただし研究数が少なく標本も小さいため、第一選択としては推奨されません。
上手な食べ方
- 1日2〜3g(乾燥換算) が研究でよく使われた範囲です。多くとっても比例して良くなるわけではありません。
- 形態を問わず ジンセノサイド含有量の表示を確認してください。製品ごとのばらつきが大きい成分です。
- 朝か日中に。 一部の人で不眠を招きます。
- 4〜8週以上続けた研究がほとんど です。数日では判断できません。
- カフェインと大量に併用すると落ち着かなさが強まることがあります。
注意したいこと
- ワルファリンの効果を弱める可能性 があります。抗凝固薬を服用中なら必ずご相談ください。
- 糖尿病薬との併用 で低血糖のリスクが高まることがあります。
- 不眠、頭痛、血圧上昇、動悸が出ることがあります。高血圧が未管理なら注意してください。
- 妊娠中・授乳中は推奨されません。
- 自己免疫疾患がある場合や免疫抑制薬を使っている場合、免疫刺激作用が問題になりえます。
栄養成分
乾燥紅参100gあたりのおおよその値です。実際の摂取量は1日2〜3g程度です。
- エネルギー
- 338 kcal
- 炭水化物
- 70 g
- 食物繊維
- 23 g
- たんぱく質
- 12 g
- カリウム
- 1,100 mg
- マグネシウム
- 110 mg
主な栄養素
- たんぱく質
- 食物繊維
- カリウム
- マグネシウム