オレンジ1個で成人の1日のビタミンC必要量を超えます。ただ、それだけでこの果物を説明するには足りません。
果肉を包む白い層(アルベド)には、ヘスペリジン などのフラボノイドとペクチンが集中しています。きれいに取り除くほど、残るものは糖に近づきます。
主な効果
ビタミンCがコラーゲン合成と免疫に必要
100gに53mg、1個で1日分を満たします。ビタミンCはコラーゲン合成に不可欠な補因子であり、植物性の鉄の吸収も大きく高めます。
ヘスペリジンが血管機能に関わる
柑橘特有のこのフラボノイドは、血管内皮機能の改善やわずかな血圧低下を扱った研究に繰り返し登場します。ワタと皮に多く含まれます。
ペクチンが血糖の上がり方を穏やかにする
丸ごと食べたオレンジは、同じ量のジュースよりずっとゆっくり血糖を上げます。食物繊維が糖の吸収速度を抑えるためです。
クエン酸が腎結石の予防に使われる
柑橘のクエン酸は尿中クエン酸濃度を高め、カルシウム結晶の形成を抑えます。結石の再発予防の食事で柑橘が勧められる理由です。
上手な食べ方
- 白いワタを無理に取らないこと。 食物繊維とヘスペリジンはそこにあります。
- ジュースより丸ごと。 ジュースには繊維がなく、1杯にオレンジ3〜4個分の糖が入ります。
- ビタミンCは熱と光に弱い。 むいたら早めに食べましょう。
- 鉄が不足しているなら、植物性の鉄を含む食品と一緒にとって吸収を高めてください。
- 皮(ゼスト)は香りとフラボノイドが豊富です。残留農薬を考えよく洗って使いましょう。
注意したいこと
- 逆流性食道炎 では酸が症状を悪化させることがあります。
- グレープフルーツと違い 甘いオレンジは薬物相互作用がほとんどありませんが、ビターオレンジ(ダイダイ)はグレープフルーツに近い作用があるため注意が必要です。
- ジュースは糖が濃いため、血糖を管理しているなら 丸ごとの果実を選んでください。
- 酸のため、食後すぐの歯みがきはエナメル質を傷める可能性があります。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 47 kcal
- 炭水化物
- 11.8 g
- 食物繊維
- 2.4 g
- 糖質
- 9.4 g
- たんぱく質
- 0.9 g
- ビタミンC
- 53 mg
- 葉酸
- 30 µg
- カリウム
- 181 mg
主な栄養素
- ビタミンC
- 葉酸
- 食物繊維
- カリウム