りんごの栄養は表面に偏っています。ケルセチン をはじめとするポリフェノールの大半と、食物繊維のかなりの部分が皮とそのすぐ下にあります。
皮をむいたりんごは食物繊維が3分の1以上減り、抗酸化能はさらに大きく落ちます。「1日1個のりんご」が成り立つのは皮ごとの場合です。
主な効果
ペクチンがコレステロールと血糖を整える
りんごの水溶性食物繊維は腸内で胆汁酸と結びついて排出を増やし、その結果LDLコレステロールがわずかに下がります。糖の吸収速度も抑えます。
腸内細菌のえさになる
ペクチンは大腸まで届いて発酵し、短鎖脂肪酸を生みます。りんごを日常的にとると腸内細菌の構成が変わるという研究があります。
ポリフェノールが血管機能に寄与する
ケルセチンやカテキン類が皮に集中しています。りんごを継続して食べたグループで血管内皮機能が改善したという小規模研究があります。
カロリーのわりに満腹感が高い
水分と食物繊維が多く、噛む時間も長いため、同じカロリーのジュースや菓子よりずっと長く満たされます。
上手な食べ方
- 皮ごと食べましょう。 流水でこすり洗いすれば十分です。
- 切り口の変色を防ぐ には、レモン汁か薄い塩水にさっと浸します。
- ジュースより丸ごと。 ジュースにするとペクチンの大半が失われ、血糖も速く上がります。
- 加熱してもペクチンは残ります。 焼きりんごは消化がやさしく、胃が弱っているときに向きます。
- 種には少量の青酸配糖体が含まれるので、意図的に噛まないでください。
注意したいこと
- 種にアミグダリンが含まれるため、大量に噛んで飲み込むのは避けて ください。丸ごと数個飲み込む程度は問題ありません。
- 過敏性腸症候群 では果糖とソルビトールで症状が出ることがあります。
- シラカバ花粉症があると生のりんごで 口腔アレルギー症候群 が出ることがあります。加熱すればたいてい大丈夫です。
- 酸があるので食後すぐの歯みがきはエナメル質を傷めます。30分あけてください。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 52 kcal
- 炭水化物
- 13.8 g
- 食物繊維
- 2.4 g
- 糖質
- 10.4 g
- たんぱく質
- 0.3 g
- ビタミンC
- 4.6 mg
- カリウム
- 107 mg
主な栄養素
- 食物繊維
- ケルセチン
- ビタミンC
- カリウム