鶏むね肉が体重管理の食事の定番になった理由は単純です。165kcalでたんぱく質31g。エネルギーの約75%がたんぱく質由来です。
さらにたんぱく質は消化・吸収の過程で自身のカロリーの20〜30%を熱として消費します(食事誘発性熱産生)。糖質(5〜10%)や脂質(0〜3%)よりはるかに高く、同じカロリーでも体に残る量が少なくなります。
主な効果
筋肉の維持に必要な完全たんぱく質
必須アミノ酸9種をすべて十分な比率で含みます。特に筋たんぱく質合成のスイッチとなるロイシンが100gあたり2.3g前後と多めです。
満腹感が長く続く
たんぱく質は胃の排出を遅らせ、食欲を抑えるホルモンの分泌を増やします。同カロリーの糖質食と比べ、次の食事の摂取量が減ったという研究が多数あります。
飽和脂肪がとても少ない
皮を除いたむね肉の飽和脂肪は100gあたり1g未満です。赤身肉を鶏むね肉に置き換えた食事でLDLコレステロールが下がった研究があります。
ビタミンB群とセレンが豊富
ナイアシン(B3)は100gで1日必要量の大部分を満たします。エネルギー代謝と抗酸化酵素の働きに関わります。
上手な食べ方
- 中心温度74℃ まで火を通し、それ以上加熱しないこと。加熱しすぎがパサつきの原因です。
- 塩水に30分漬ける(ブライニング) と保水力が上がり、ずっとしっとりします。
- 焼き上げたら5分休ませて 肉汁を行き渡らせましょう。
- 野菜や全粒穀物と一緒に。 たんぱく質だけ増やすと食物繊維と微量栄養素が抜けます。
- 市販の鶏むね肉加工品は塩分が高いことが多いので表示を確認してください。
注意したいこと
- 強い直火で焦がす とヘテロサイクリックアミンなどが生じます。中火調理とマリネで生成量が減ります。
- 腎疾患でたんぱく質制限 中の方は、必ず主治医と量を決めてください。
- たんぱく質だけ大幅に増やすと、食物繊維不足で便秘になりやすくなります。
- 生の鶏肉に使ったまな板と包丁は必ず分けて洗ってください。カンピロバクター汚染がよくあります。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 165 kcal
- たんぱく質
- 31 g
- 脂質
- 3.6 g
- 炭水化物
- 0 g
- ビタミンB3
- 13.7 mg
- ビタミンB6
- 0.6 mg
- セレン
- 27 µg
- リン
- 228 mg
- カリウム
- 256 mg
主な栄養素
- たんぱく質
- ビタミンB3
- ビタミンB6
- セレン
- リン