韓国では黒豆が「髪に良い食品」として定着しています。根拠として挙げられるのは、髪がケラチンというたんぱく質でできていることと、黒豆にたんぱく質とシステインが多いことです。
理屈そのものは間違っていません。ただ たんぱく質が不足していない人にたんぱく質を足して髪が改善したという臨床的根拠はありません。 黒豆が良い食品であることと、脱毛の治療に使えることは別の話です。
主な効果
植物性たんぱく質が非常に豊富
乾燥100gに34gと大豆と同水準です。大豆たんぱく質は必須アミノ酸をすべて含み、植物性食品の中では珍しく完全たんぱく質に近い存在です。
皮のアントシアニンが抗酸化に寄与する
黒い色はブルーベリーと同じ系統のアントシアニンによるものです。黄大豆と黒豆を分ける実質的な違いはこの色素にあります。皮をむけばその利点は消えます。
食物繊維が圧倒的に多い
乾燥100gに17g。水溶性と不溶性が混ざっているため、血糖反応の緩和と排便の両方に働きます。
イソフラボンを含む
大豆と同様、植物性エストロゲンであるイソフラボンを含みます。更年期症状に関する研究が続いてきましたが、効果の大きさは個人差が大きく結果も一致していません。
上手な食べ方
- 皮ごと食べましょう。 アントシアニンは皮にしかありません。黒豆の存在理由は皮にあります。
- 8時間以上浸してからゆでる。 フィチン酸とオリゴ糖が減り消化が楽になります。
- 浸した水は捨てるほうが無難です。 ガスの原因になるオリゴ糖が溶け出しています。
- 黒豆茶にはたんぱく質も食物繊維もほとんど残りません。 栄養が目的ならゆでて食べるほうが有利です。
- ご飯に混ぜると、米に不足するアミノ酸(リジン)を補えます。
注意したいこと
- 必ずしっかり加熱してください。 加熱不足の豆には消化を妨げ胃腸症状を起こすレクチンが含まれます。
- オリゴ糖のため ガスや腹部の張り が起きやすくなります。浸水とゆでこぼしで大きく減ります。
- 甲状腺機能低下症 があり、ヨウ素の摂取が不足している場合は大豆類のとりすぎに注意が必要です。
- 痛風 がある場合はプリン体の量を考慮してください。
- 大豆アレルギーがある場合は避けてください。
- 脱毛が進行しているなら、食品より先に原因の診断が優先されます。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 382 kcal
- たんぱく質
- 34.3 g
- 炭水化物
- 30.4 g
- 食物繊維
- 17 g
- 脂質
- 18 g
- 葉酸
- 281 µg
- マグネシウム
- 252 mg
- 鉄
- 7.7 mg
主な栄養素
- アントシアニン
- たんぱく質
- 食物繊維
- 葉酸
- マグネシウム