バナナは熟すにつれて成分が大きく変わります。青いうちはでんぷんが大半で、その多くが消化されない レジスタントスターチ です。黄色くなるとこれが糖に分解されます。
同じ果物でも血糖への反応が違い、腸への影響も違います。「バナナは良いか」より「どの段階のバナナか」のほうが役に立つ問いです。
主な効果
カリウムが血圧管理に寄与する
中くらい1本で約400mg。カリウムはナトリウムの排出を助け血管の緊張を下げる方向に働くので、塩分の多い食事ほど意味が大きくなります。
青いバナナのレジスタントスターチが腸を養う
小腸で吸収されずに大腸へ届き、有用菌のえさとなって酪酸などの短鎖脂肪酸の産生を助けます。熟すほどこの量は減ります。
ビタミンB6が豊富
1本で成人の1日必要量の約25%を満たします。ビタミンB6はアミノ酸代謝と神経伝達物質の合成に必要です。
運動前後の燃料として実用的
熟したバナナは消化が速く、糖とカリウムを同時に届けます。運動中の糖質補給としてスポーツドリンクと同等だったという研究があります。
上手な食べ方
- 血糖が気になるなら熟す前のもの、素早いエネルギーが欲しいなら熟したものを。
- ナッツやヨーグルトと合わせる と血糖反応が穏やかになります。
- 冷凍バナナ はスムージーに向き、栄養の損失もほとんどありません。
- 皮に黒い斑点 が出たら甘さの頂点で、レジスタントスターチは最小です。
- 冷蔵すると皮は黒くなりますが、果肉の追熟はゆっくりになります。
注意したいこと
- 慢性腎臓病でカリウム制限 中の方は量の調整が必要です。
- 糖を含むため、血糖を管理している場合 は1日1本程度と決めておくとよいでしょう。
- ラテックスアレルギーがあると 交差反応 が出ることがあります。
- 片頭痛を持つ人で、チラミンが誘因になる場合がまれにあります。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 89 kcal
- 炭水化物
- 22.8 g
- 食物繊維
- 2.6 g
- 糖質
- 12.2 g
- たんぱく質
- 1.1 g
- カリウム
- 358 mg
- ビタミンB6
- 0.37 mg
- ビタミンC
- 8.7 mg
- マグネシウム
- 27 mg
主な栄養素
- カリウム
- ビタミンB6
- ビタミンC
- マグネシウム
- 食物繊維