アロニア(ブラックチョークベリー)が一時期注目されたのは数字のためです。アントシアニン量は100gあたり1,400mgを超え、ブルーベリー(約300mg)の4倍以上 になります。
ただし同じ理由で食べにくくもあります。英語名の「chokeberry」は、のどが詰まるほど渋いという意味です。この渋みの正体であるタンニンは抗酸化成分であると同時に、鉄の吸収を妨げる成分でもあります。
主な効果
アントシアニン密度が果物の中で最上位
黒みがかった赤をつくるこの色素は強力な抗酸化物質で、血管内皮機能に関する研究によく登場します。単位重量あたりでアロニアを上回る果物はまれです。
血圧と血中脂質に関する研究がある
アロニアの抽出物やジュースを用いたランダム化試験で、収縮期血圧やLDLコレステロールのわずかな低下が報告されています。規模が小さく、確定的と言うには早い段階です。
果物の中では食物繊維が多い
100gに5.3gで、ブルーベリー(2.4g)の2倍以上。カロリーは47kcalにすぎません。
炎症指標に関する研究が続いている
ポリフェノールが炎症マーカーを下げたという小規模研究があります。ただし多くは抽出物を使い標本も小さいため、生の果実の摂取に一般化するのは難しいところです。
上手な食べ方
- 霜が降りてから収穫したもの は渋みが少なめです。凍らせて解凍してもタンニンが減ります。
- 冷凍してスムージーに入れる のが最も実用的です。他の果物の甘みが渋みを覆ってくれます。
- ヨーグルトや牛乳と一緒に 食べると、乳たんぱく質がタンニンと結びついて渋みがやわらぎます。
- ジュース製品は砂糖が多く入っていることが多い ので、表示を確認してください。
- 1日ひとつかみを超えると消化器に負担がかかることがあるので、ほどほどに。
注意したいこと
- タンニンが鉄の吸収を妨げます。 鉄欠乏性貧血がある方は食事と時間をあけてください。
- 渋みのため、大量に摂取すると 胃の不快感や便秘が生じることがあります。
- 降圧薬を服用中 なら、血圧が下がりすぎないか確認してください。
- 市販のアロニア粉末・エキス製品は濃度がまちまちなので、表示された摂取量を守りましょう。
- 腎結石の既往がある場合は大量摂取を避けるほうが無難です。
栄養成分
可食部100gあたりのおおよその値です。
- エネルギー
- 47 kcal
- 炭水化物
- 9.6 g
- 食物繊維
- 5.3 g
- たんぱく質
- 0.7 g
- アントシアニン
- 1,480 mg
- ビタミンC
- 21 mg
- カリウム
- 218 mg
主な栄養素
- アントシアニン
- 食物繊維
- ビタミンC
- マンガン